鵜沼城主の大沢次郎左衛門父子
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豊臣兄弟!第5話あらすじ
嘘から出た実
1562年、桶狭間で今川義元を討ち取った織田信長(演:小栗旬)。勢いそのままに美濃攻めへ集中したい信長が選んだ一手、それが清須同盟です。
相手は元今川方の松平元康(演:松下洸平)。信長は親しみを込めて、彼を幼名の「竹千代」と呼ぶ。この距離感、強者の余裕すぎて草。
清須城の帰り道、藤吉郎(演:池松壮亮)は元康に出世の秘訣を聞きます。「熱意が人を動かす」と答える元康。しかしこれ、下っ端には本心を見せぬための方便。嘘、うまい。
翌1563年。信長は本拠を小牧城へ。ここで豊臣兄弟の人生が一気ににぎやかになります。母のなか(演:坂井真紀)、姉のとも(演:宮澤エマ)、妹のあさひ(演:倉沢杏菜)まで集合。大家族感、ほっこり。
しかし藤吉郎の前には常に立ちはだかる男が一人。前田又左衛門利家(演:大東駿介)。通称槍の又左。強い、怖い、目立つ。完全にライバル枠。
そんな中開催される御膳大試合。兄弟は利家を疲れさせる作戦に出ます。策士っぽくてワクワクするも、最終決戦は藤吉郎VS利家。結果、完敗。世の中そんな甘くない。
だが信長は違った。「戦は戦う前に勝つもの」。この一言で兄弟を評価し、犬山城背後の要衝、鵜沼城攻略を命じます。信長、戦国版プロデューサーすぎ。
鵜沼城主は大沢次郎左衛門(演:松尾諭)。浪人から成り上がった石つぶての名手。クセ強、でも実力派。ここで小一郎と藤吉郎、噂話という名の情報戦を仕掛けます。
噂は稲葉城まで届き、当主斎藤龍興(演:濱田龍臣)が激怒。潔白の証として、病弱な妻の篠(演:映美くらら)を連れて来いと命令。空気が一気に重い。
追い詰められた大沢に、小一郎がささやきます。「嘘から出た実、いっそ本当にしてしまえば?」悪魔の提案、天才すぎて震える。
だが策略は露見。斬りかかる大沢の前に立ちはだかる藤吉郎。「死にとうない!寧々殿と祝言を挙げるのじゃ!」全力の命乞い、情熱100%。
その熱に打たれ、大沢は信長に会う決意をします。ここで効いてくる元康の“嘘”。熱意が人を動かす、まさに実証。
しかし安心したのも束の間。前田利家が持ち込む密告。従者が毒付きのくないを所持していたと。
信長の一言が冷酷に響きます。「残念の極みじゃ…」
命じられたのは、即刻処断。
果たして大沢次郎左衛門の運命は?そして藤吉郎の出世街道は続くのか?次回、波乱しかない!
時代を超えて江戸を伝える語り部
時代屋こはる
江戸の粋と人情に恋した「時代屋こはる」。ドラマの情景を鮮やかに描き、笑いと涙を織り交ぜながら、今に蘇る歴史の物語を語り継ぐ。時にツッコミ、時に胸アツな筆さばきが自慢。歴史好きの皆さまに「そう来たか!」と言わせる快作に挑戦中。
豊臣兄弟!第5話の解説
御膳大試合(ごぜんおおじあい)
御膳大試合とは、織田信長の前で行われる武芸の公式試合のことです。
剣術や槍などの腕前を競い、勝敗だけでなく立ち居振る舞いも評価されました。
単なる腕比べではなく、武将としての将来性や忠誠心を見極める場でもあります。
そのため結果次第では、一気に出世することもあれば、評価を落とすこともありました。
『豊臣兄弟!』では、藤吉郎と前田利家の因縁が表に出る重要な舞台として描かれています。
信長「戦は戦う前に勝つもの」
この言葉は、織田信長の戦の考え方を端的に表した名言です。
信長は、戦場で力任せに戦うことよりも、始まる前に勝敗を決めることを重視しました。
情報戦、調略、噂、心理戦。
敵が戦う気を失えば、それはすでに勝利だという発想です。
御膳大試合での藤吉郎たちの策や、鵜沼城をめぐる計略は、
まさにこの言葉を体現した展開と言えるでしょう。
鵜沼城(うぬまじょう)
鵜沼城は、美濃国と尾張国の境に位置する戦略上きわめて重要な城です。
犬山城の背後を押さえる場所にあり、美濃攻めを進める織田信長にとって、避けて通れない拠点でした。
正面から攻めれば被害が大きくなるため、力攻めではなく、
**噂や心理を使った「戦う前の戦」**が選ばれた点が特徴です。
『豊臣兄弟!』では、武力よりも策が物を言う戦国の現実を象徴する城として描かれています。
大沢次郎左衛門(おおさわ じろうざえもん)
大沢次郎左衛門は、鵜沼城の城主で、もとは浪人の身から取り立てられた武将です。
斎藤道三に才能を見出され、石つぶて撃ちの名人として名を上げました。
叩き上げの苦労人である一方、疑われることを何よりも恐れる繊細さも持っています。
その心の隙を、藤吉郎たちの「噂の策」が突くことになります。
『豊臣兄弟!』では、武士としての誇りと家族への思いの間で揺れる姿が、強く印象に残ります。
斎藤龍興(さいとう たつおき)
斎藤龍興は、美濃国の戦国大名で、斎藤道三の孫にあたります。
若くして家督を継ぎましたが、家臣をまとめきれず、不安定な政権運営が続きました。
噂や密告に敏感で、疑念を深めやすい性格が弱点とされます。
大沢次郎左衛門に対しても、その不信感が事態を悪化させる原因となりました。
『豊臣兄弟!』では、信長の策略が最も効果を発揮する相手として描かれ、
美濃攻略が進む背景を理解するうえで欠かせない存在です。
