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出雲大社で授かった「お清めの砂」。持ち帰ったあと、どう使えばいいのか迷う人は多いものです。
玄関に置く?それとも家の四隅に撒く?
実は、この砂の使い方には「これが正解」という決まりはなく、人それぞれの信仰や暮らし方によって少しずつ異なります。
この記事では、一軒家やマンションなど住まいの違いごとの使い方、そして実際に試した人たちの声を交えながら、砂の効果や扱い方をやさしく紹介します。
Contents
使い方の前に知っておきたい3つの意味
出雲大社で授かるお清めの砂は、素鵞社(そがのやしろ)で神様の力を分けていただく神聖なものです。
もともとは稲佐の浜の砂を交換することで清めの力を得るという古来の風習から生まれました。
出雲大社の砂には大きく分けて3つの意味があります。
- 清めの意味
家や心にたまった穢れ(けがれ)を祓い、清らかな空気を呼び込む。 - 守りの意味
神様の力が宿る砂を置くことで、家庭や人を守護する。 - 結びの意味
出雲の神々のご縁にあやかり、人とのつながりや運気の流れを良くする。
このように、砂は単なる土地のものではなく、「清め」「守り」「結び」を象徴する神聖な存在です。使う前に「お守りのように神様を迎える」という意識を持つことで、より丁寧に扱えるでしょう。

お清めの砂の基本的な3つの使い方
出雲大社で授かった砂は、まず湿気を飛ばして清潔な状態にします。
直射日光を避け、半日ほど風通しの良い場所で自然乾燥させると、より長く清浄な状態を保てます。
その後は次の3つの方法が一般的です。
1. 玄関に置く
家の入り口は運気の入口でもあります。
小皿や袋に砂を入れて玄関の隅に置くと、邪気除けや招福の意味があります。さらに、玄関マットの下に少量を包んで置くと、外から入る悪い気を防ぐといわれます。
季節ごとに砂を取り替えると、より清浄な気が保てるでしょう。
2. 家の四隅に撒く
古くから伝わる浄化の方法です。
家の東西南北の角に少しずつ撒くことで、家庭全体の安定と守護を願います。特に節目の日(立春や大晦日など)に撒くと効果的とされます。
撒いた後は、軽く手を合わせて「この家をお守りください」と感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。
3. 神棚や仏壇に供える
砂を少量供え、感謝の気持ちを捧げることで、より穏やかな気が巡ります。
神棚の場合は小皿に盛り、月に一度ほど新しい砂と入れ替えるのが理想です。
仏壇では香炉のそばに少し添えると、場が清まり、祈りがより届きやすいといわれています。
このように使い方はさまざまですが、いずれの方法でも大切なのは「丁寧に扱い、感謝を込める」ことです。
砂を置いた場所を毎日目にすることで、自然と感謝の気持ちを思い出し、日々を清らかに過ごす助けにもなります。

一軒家とマンションでの使い方の違い
一軒家の場合
敷地の四隅や門、庭の端などに砂を少しずつ撒くのが一般的です。
特に玄関前や車庫の角など、人の出入りが多い場所を意識して清めると良いでしょう。
マンションやアパートの場合
共用部分に撒くのは避け、自室の玄関やベランダ、窓際などに置くのがおすすめです。
小瓶やお守り袋に入れ、目立たない場所に置くだけでも浄化の気が広がるといわれています。
賃貸住宅でも、壁や床を汚さない形で「置く」スタイルなら安心です。インテリアとしても自然に馴染む、小瓶タイプが人気です。
実際に試した人の声と使い方
人によって感じ方や使い方はさまざまです。ここでは、出雲大社で砂を授かり、実際に自宅で使っている10人の具体的な体験談を紹介します。
- 「玄関に置いたら空気が変わった気がする」(40代女性・主婦)
出雲から帰宅後、小皿に砂を入れて玄関の右奥に置いたところ、朝の空気がすっきりと感じられるようになったとのこと。掃除のたびに砂を見ると、心も整うという。 - 「寝室の隅に置くと落ち着く」(30代男性・会社員)
仕事のストレスで眠れない日が続いていたが、寝室の隅に瓶入りの砂を置いてから、不思議と眠りやすくなったそう。夜の照明に反射する砂の白さを見ると安心するという。 - 「観葉植物の根元に混ぜている」(20代女性・自然派志向)
玄関のパキラの鉢に少し混ぜたところ、葉の色つやが良くなった気がするという。「砂も植物も生きている感じがする」と笑顔で語ってくれました。 - 「引っ越しの時に新居の四隅に撒いてから入居した」(50代男性・不動産関係)
新しい家に入る前に砂を四隅に撒いたところ、空気が澄んで感じられ、家族も落ち着いた雰囲気に。今では年末に再び清めるのが恒例行事になっているそうです。 - 「玄関に小瓶を飾ったら来客が増えた」(30代女性・カフェ経営)
店舗の入口に出雲の砂を入れた瓶を置いたところ、不思議とリピーターが増えたという。「砂が光を反射してきれいで、お客様がよく気づいてくれる」とのこと。 - 「家族で一緒に撒いたら不思議と会話が増えた」(40代男性・会社員)
年明けに家族全員で庭に砂を撒いたら、自然と笑顔が増え、家庭の雰囲気が明るくなったという。「砂をきっかけに家族がひとつになった気がする」と語ります。 - 「デスクの上に少し置いて仕事運が上がった気がする」(20代男性・フリーランス)
小瓶に入れてパソコン横に置いたところ、集中力が上がり、取引もスムーズになったと実感。「小さな神社みたいで落ち着く」と語る。 - 「毎朝玄関の砂を見て感謝の気持ちを思い出す」(60代女性・主婦)
朝の掃除のあと、玄関に目をやるたびに神様に感謝する習慣がついたという。孫が遊びに来た時も「この砂、出雲の神様の砂なの」と誇らしげに話すそう。 - 「旅行の前に撒くと安心して出かけられる」(50代女性・看護師)
出張や旅行の前に玄関の外に少し砂を撒くのが習慣。「家を清めてから出かけると、何事もなく帰れる気がする」とのこと。 - 「愛犬の病気が快方に向かった気がする」(30代女性・動物好き)
ペットのベッドの近くに砂を少量置いたところ、病気が落ち着いた気がするという。「偶然かもしれないけど、見守られている気がする」と優しく微笑む。
これらの体験談に共通しているのは、砂を通して「気持ちが整う」「空間が穏やかになる」という感覚です。形よりも、心を込めて迎えることが何よりの清めにつながっています。

お清めの砂の効果とその感じ方
出雲大社のお清めの砂には、厄除け・邪気払い・家内安全などのご利益があるとされています。ただし、これは単なる“おまじない”ではなく、「感謝や祈りの象徴」としての力です。
砂を通して「清めよう」「感謝しよう」と意識することで、自然と気持ちや行動も整い、空間全体が明るく感じられるようになります。
主な効果
- 厄除け・邪気払い
悪い気や災いを遠ざけ、清らかな気を呼び込む。 - 家内安全
家庭の安定と家族の健康を守る。 - 運気上昇
玄関や四隅を清めることで良縁や幸運を招く。 - 心身の浄化
気持ちをリセットし、穏やかな心を保つ。
その感じ方の例
- 玄関に置く
「空気が澄んで感じる」「家の雰囲気が明るくなった」 - 寝室に置く
「よく眠れるようになった」「安心感が増した」 - 仕事場に置く
「集中できる」「人間関係がスムーズになった」 - 家族で撒いた後
「会話が増えた」「笑顔が増えた」
これらは目に見える変化ではなく、心の状態や空間のエネルギーが整う感覚として現れることが多いようです。砂を見つめながら深呼吸をするだけでも、不思議と落ち着いた気分になるという声も聞かれます。

効果期間と交換の目安
お清めの砂には明確な期限はありませんが、1年を目安に新しい砂と交換する人が多いです。
特に年末や参拝のタイミングで交換すると良いとされます。季節の節目、特に新年を迎える前に砂を新しくすることで、気持ちも新たにリセットされ、家の空気が澄んだように感じる人も多いです。
また、神棚の掃除や年中行事(節分・お盆・大掃除など)と合わせて交換するのもおすすめです。その際、古い砂を捨てるのではなく、必ず感謝の気持ちを込めて扱うことが大切です。
汚れたり湿ったりした場合は、感謝の気持ちを込めて庭や植木鉢の土に返すのが丁寧な方法です。
小さな庭がない場合は、観葉植物の鉢や公園の木の根元など自然の中にそっと戻すのも良いでしょう。捨てるのではなく「自然に還す」ことが神様への礼儀になります。
さらに、砂を入れ替えた後に一言「これまでありがとうございました」と唱えることで、より気持ちが整い、神聖な儀式のような清々しさを感じられます。
まとめ|大切なのは「清める心」
出雲大社のお清めの砂は、ただの「持ち帰り品」ではなく、日々の暮らしの中で神様を感じるための小さな橋渡しのような存在です。
砂を置くことで空間が整い、心が落ち着く——それは、神聖な砂を通じて「清めよう」「感謝しよう」とする心が働くからです。
この砂の使い方に“正解”はありません。
玄関に置く人、家の四隅に撒く人、仕事机の上に飾る人などなど。
それぞれの暮らしに合った形で、神様のご加護を感じる方法を見つけていけば良いのです。大切なのは、砂を扱うたびに「神様、ありがとうございます」と心の中でつぶやくこと。
出雲の地で授かった清めの砂は、時間が経ってもその清らかな力を私たちに思い出させてくれます。
感謝の心を忘れず、日々を穏やかに、そして誠実に生きる——それこそが、この砂が教えてくれる「清める心」の本当の意味なのです。
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