
※この瓶は市販されていません。
出雲大社で授かった「お清めの砂」は、神様の力を宿す神聖なもの。
家庭の清めやお守りとして多くの人に親しまれています。
しかし、「人にあげてもいいの?」「古くなった砂はどうすれば?」など、扱いに迷うことも多いでしょう。
この記事では、出雲大社の砂に関する疑問をQ&A形式で解説。譲る・持つ・返す・置く――どの行為にも共通する“心のマナー”をわかりやすく紹介します。
Contents
Q&A① 出雲大社の砂を人にあげても大丈夫?
出雲大社の砂は「自分の身を清め、感謝を捧げるためのもの」とされています。
そのため、本来は自分自身で使うことが基本です。授かった砂を人にあげることは、神社として推奨されてはいません。
ただし、どうしても「ご縁を分かち合いたい」という思いがある場合は、相手と一緒に出雲大社を参拝し、各自で砂を授かるのが最善です。
もし直接渡す場合でも、「お守りとして授ける」ではなく、「出雲の砂のご縁を少しお分けしますね」と謙虚な気持ちで渡すようにしましょう。
「善意で分け与える行為には良い気が宿る」とも言われます。しかし、砂は“神様の分霊”とも考えられるため、軽い気持ちで大量に配ることや販売行為は避けるのがマナーです。
「御砂はすでに素鵞社で清められていますので、人にあげてもご利益や効果が薄れる事がありません。」
[出典]
Q&A② 出雲大社の砂は持ち歩いてもいい?
出雲の砂は、お守りのように持ち歩いても問題ありません。ただし、扱い方には注意が必要です。
- 清潔な布袋や小瓶に入れる(ビニール袋は避ける)
- バッグの底やポケットではなく、丁寧に扱える場所に入れる
- 定期的に日光に当てて清め直す(窓際に少し置くだけでもOK)
出先で不安なことがあるときや、仕事・試験などの前に手を合わせると、気持ちが落ち着くという声もあります。「お守り代わり」として扱うのが最も自然です。
Q&A③ 自分でお守りを作ることはできる?
出雲大社の砂は、手作りのお守りとしても使えます。方法はとても簡単です。
【出雲大社の砂お守りの作り方】
- 出雲の砂を小さじ1杯ほど(約1cm立方)用意する
- 麻や綿など自然素材の小袋に入れる
- 神棚や静かな場所で手を合わせ、「感謝」を唱える
- 玄関・机の上・バッグなど、願いに合った場所に置く
- 素材は、木綿や麻などの自然素材が最適です。化学繊維よりも通気性が良く、湿気を防ぎます。
【注意点】 作ったお守りは販売や大量配布はNG。あくまで自分用、または家族など親しい人に限定しましょう。
Q&A④ 使い終えた砂や古い砂はどう処分する?
砂の処分には、いくつかの丁寧な方法があります。
- 出雲大社に返納する
参拝時に「古い御砂です」と伝えると受け取ってもらえます。 - 自然に還す
自宅の庭や植木鉢の土に撒くのが一般的。 - 感謝を込めて手を合わせる
処分というより「お返しする」という意識で。
また、砂が湿ったり汚れたりしたときは、1年を目安に新しい砂に交換するのがおすすめです。
新しい砂を入れる前に、「これまで守ってくださってありがとうございました」と心で唱えると、より気持ちが整います。
※「出雲大社の砂」はお守りと同じように、いただいた神社(出雲大社:素鵞社)にお返しするのが一般的です。
Q&A⑤ 家での置き方や扱いのマナー
出雲の砂は、清らかな気が集まる場所に置くのが基本です。
- 玄関の四隅に小皿で少量ずつ置く
- 神棚・仏壇に小皿で供える
- 床に直接置かず、布や皿を敷く
- 掃除の際は砂を動かさず、周囲を清潔に保つ
ペットや子どもの手の届かない場所に置くのも安心です。砂を置いた空間を「お清めの場所」として扱いましょう。
出雲大社のお清めの砂に関する基本の考え方
出雲大社の砂は「自分を清め、感謝を捧げる」ためのもの。神社は「他人のために授かる」よりも「自分でいただき、自分で祈る」ことを大切にしています。
人に渡すこと、持ち歩くこと、手放すこと――そのどれもが“気持ちのあり方”で決まります。形だけでなく、「心を込めて扱うこと」が一番のマナーです。
まとめ|お清めの砂は『つながり』を伝えるもの
出雲大社のお清めの砂は、神様と自分、そして人と人とをつなぐ「ご縁」の象徴です。
人にあげる、持ち歩く、自然に返す――どの行為も、感謝の気持ちと誠実な心があれば間違いではありません。
大切なのは、神聖な砂を通して「自分の暮らしを整える」という意識。
出雲の神々への感謝とともに、日々の中で静かに清めの心を育てていきましょう。
【関連記事】
