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「光る君へ」紫式部の娘・藤原賢子とは?

大河ドラマ『光る君へ』では、紫式部の娘である藤原賢子(ふじわらのけんし/かたこ/かたいこ)が登場し、その役を演じる南沙良(みなみ さら)さんの魅力が話題となっています。

藤原賢子は紫式部と藤原宣孝の間に生まれ、その生涯を通じて多くの歌を詠み、後世に名を残しました。

『光る君へ』で藤原賢子を演じる南沙良さんが、この役を通して賢子の魅力をどのように表現するのか、期待が高まります。

紫式部の娘・藤原賢子とは?

藤原賢子は紫式部と藤原宣孝の娘

藤原賢子は、平安時代の名作『源氏物語』の著者である紫式部と、藤原宣孝との間に生まれた娘です。

彼女は紫式部の訓育を受けながら育ち、母親譲りの文学的才能を持っていました。

藤原賢子は、祖父の藤原為時(ふじわらのためとき)からも愛情を受け、多くの人に囲まれて成長しました。

また、藤原賢子は藤三位(とうのさんみ)、越後弁(えちごのべん)、弁乳母(べんのめのと)とも呼ばれます。

藤原賢子の豊かな人生の軌跡

長保3年(1001年)、藤原賢子は3歳の時に父・藤原宣孝を亡くしました。

藤原宣孝と紫式部の結婚生活は約3年でした。

長和6年(1017年)、賢子は18歳の時に母の後を継いで一条院の女院・彰子(上東門院)に女房として仕えました。

この期間、賢子は藤原頼宗、藤原定頼、源朝任らと交際していたことが知られています。

その後、賢子は関白・藤原道兼の次男・兼隆と結婚し、一女の源良宗室をもうけました。

この関係は『栄花物語』の「楚王の夢」や「大宮の紫式部が娘・越後の弁、左衛門督の子産みたる」に記されています。

ここで「左衛門督」とは兼隆を指すと解釈されています。

一方で、この配偶者を「兵衛督」の誤りとし、藤原公信とする説もあります。

『今鏡』には、良宗の男子・知房が大弐三位の孫と記されているためです。

公信は娘が生まれた翌年の万寿3年に亡くなっています。

恋多き藤原賢子の歌

藤原賢子はその美しさと才気から多くの恋愛遍歴を持ち、女房三十六歌仙の一人として知られています。

彼女の歌は、しばしば恋の悩みや儚さをテーマにしており、当時の貴族たちの間で高く評価されていました。

彼女の詩歌は、平安時代の恋愛観を理解する上で貴重な資料となっています。

中納言定頼(来ぬor見ぬ)
来ぬ人によそへてみつる梅の花 散なん後のなくさめそなき
来ない人に見立てて愛でていた梅の花が、散ってしまった後には、慰める手立てもありません。

藤原賢子(返歌)
春ことに心をしむる花の枝に たかなをさりの袖かふれつる
春になると特に心に染み込ま入る花の枝に、鷹狩りに使う鷹の訓練のための袖が触れてしまいました。

藤原賢子の百人一首

藤原賢子は、その優れた詩才から『百人一首』にも選ばれています。

彼女の詩は、感情豊かで美しい表現が特徴で、多くの人々に影響を与えました。

『百人一首』における彼女の詩は、後世の人々にとっても大切に伝えられています。

有馬山 ゐなの笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする
有馬山の猪名地方の笹原に風が吹くと、笹の葉がさやさやと音を立てます。そのように私の心もざわめき、あなたを忘れることは決してありません。

藤原賢子の百人一首藤原賢子(大弐三位)の百人一首

「光る君へ」藤原賢子 のキャスト南沙良とは

南 沙良が語る賢子役の魅力

南 沙良さんが、NHK大河ドラマ『光る君へ』で紫式部の娘である藤原賢子役を演じることが発表されました。

彼女は過去に『鎌倉殿の13人』にも出演しており、その経験を活かして今回の役柄に取り組む姿勢を示しています。

南沙良さんが演じる藤原賢子は、紫式部と藤原宣孝の娘であり、祖父にかわいがられながら成長するキャラクターです。

彼女は藤原賢子役を演じる意気込みを次のように語っています。

紫式部の娘、賢子を演じさせていただきます。
賢子は、明るく情熱的で、後に女性としては異例の従三位という高位に上りつめたといわれています。母に対しては、放置されてきたという想(おも)いから、敵愾心(てきがいしん)にも似た複雑な感情を抱き、母娘の間の緊張感が存在しています。
私も毎回いただく台本をとても楽しみにしています。賢子が持っているかわいらしさ、利発さを丁寧に表現できたらと思っています。

南 沙良プロフィール

  • 2002年
    6月11日生まれ、神奈川県出身。A型。
  • 2014年
    『第18回 nicolaモデルオーディション』でグランプリを受賞
    10月号の『nicola(ニコラ)』で、専属モデルデビュー
  • 2017年8月
    映画『幼な子われらに生まれ』にて俳優デビュー
  • 2018年
    映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(初主演)で『第43回報知映画賞』、『第61回ブルーリボン賞』新人賞、『第33回高崎映画祭』最優秀新人女優賞、『第28回日本映画批評家大賞』新人女優賞を受賞
  • 2020年
    映画『もみの家』
  • 2022年
    映画『女子高生に殺されたい』、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、映画『この子は邪悪』
  • 2023年
    ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』

彼女が『光る君へ』でどのような新たな一面を見せるのか、非常に楽しみです。

紫式部の娘・藤原賢子[まとめ]

紫式部と藤原宣孝の娘である藤原賢子については、多くの興味深いエピソードが存在します。

彼女の生涯には数々の恋の物語や歌で彩られています。

また、彼女の歌は百人一首にも収められており、その才気が高く評価されています。

さらに、藤原賢子の子孫もまた貴族社会で重要な役割を果たしており、その影響力は現代にも及んでいます。

大河ドラマ『光る君へ』では、南沙良さんが藤原賢子役を演じます。

南沙良さんは『鎌倉殿の13人』以来、2度目の大河ドラマ出演となり、母である紫式部との複雑な関係をどのように表現するのか期待が高まっています。