※本ページにはプロモーションが含まれています。

和泉式部『光る君へ』のキャストは?

和泉式部を描いたドラマ『光る君へ』で、泉里香さんがキャストに選ばれました。彼女のコメントも掲載されています。

泉里香さんがドラマでどのように和泉式部を演じるのか、多くの人々が期待を寄せています。

和泉式部は平安時代を代表する女性歌人で、恋愛を綴った『和泉式部日記』や数多くの和歌で広く知られています。

和泉式部の生涯や彼女が残した数々の和歌、さらには『和泉式部日記』に描かれた恋愛模様を紐解きながら、京都などのゆかりの地を探訪するのも一興です。

和泉式部役のキャスト紹介

泉 里香

あかね/和泉式部役は泉 里香

大河ドラマ「光る君へ」では、泉里香さんが和泉式部役を演じます。

和泉式部は平安時代の著名な歌人であり、恋愛を綴った日記文学『和泉式部日記』を残しています。

物語の中で、泉さんは彰子の女房として登場し、その美しい和歌と情熱的な恋愛模様を見事に再現します。

泉里香さんは、その美貌と演技力で和泉式部の繊細な感情を表現し、視聴者を魅了することでしょう。

泉 里香さんのコメント

泉里香さんは、和泉式部役を演じることについて、次のようにコメントしています。

この度、和泉式部を演じさせていただくことになりました。憧れであり、目標のひとつでもあった大河ドラマに出演でき大変うれしく思います。

多くの男性を魅了したといわれる和泉式部は恋多き女性のイメージですが、今回の大石先生が描かれる脚本では、当時としては珍しく前衛的な人物像だったのではないかと新しい気づきが得られます。

愛らしいだけではない、多彩な魅力を持つ和泉式部を表現できるように精いっぱいつとめたいと思います。

泉里香のプロフィール
生年月日:1988年10月11日 35歳
出身地:京都府
血液型:A型
身長:166cm
方言:京都弁

和泉式部とは?

和泉式部の生涯

和泉式部は、平安時代中期の女流歌人で、数多くの恋愛遍歴と優れた和歌で知られています。彼女は越前守・大江雅致の娘として970年代に生まれました。

和泉式部は橘道貞と結婚し、娘の小式部内侍をもうけました。しかし、夫との関係は次第に冷え込み、冷泉天皇の第三皇子・為尊親王との恋愛が世に知られるようになります。

為尊親王の死後、彼の弟である敦道親王とも恋愛関係を持ち、彼との間に一子をもうけました。その後、和泉式部は一条天皇の中宮・藤原彰子に仕え、宮中での生活を送りました。

彰子の父・藤原道長の家司で、武勇をもって知られた藤原保昌と再婚し、夫の任国である丹後国で暮らしましたが、娘の小式部内侍の死や自身の病により、晩年は苦しいものとなりました。

和泉式部は、その波乱に満ちた生涯と数多くの恋愛を通じて、多くの和歌を残し、平安時代を代表する歌人として名を馳せています。

和泉式部の3人の子供

『紫式部正集※』に収められている「この世には いかがさだめん おのづから 昔をとはん 人にとへかし」という歌は、ある人物から「どの男の子供だったと決めたのですか」と尋ねられた際の返事だとされていますが、これが小式部内侍が生まれた時のものだとする説もあります。

しかし、和泉式部の子として確認できるのは、小式部内侍と石蔵宮の2人だけです。この2人は、父親が不明な状況で生まれたわけではないため、和泉式部には他にも子供がいた可能性があると考えられます。

その時期としては、道貞と別れた後、帥宮と付き合う前、もしくは帥宮の死後、保昌との関係が安定する前であったと推察されます。

※平安時代に和泉式部の歌を書写した綴葉装の冊子本で、『正集』と『続集』があり、合わせて『和泉式部集』といいます。

 『和泉式部日記』と「百人一首』

 『和泉式部日記』のあらすじ

『和泉式部日記』は、平安時代の女流歌人、和泉式部によって書かれた恋愛日記文学です。この作品は、彼女の恋愛模様を中心に描かれています。

物語は、和泉式部が愛した為尊親王の死から始まります。彼の死に深く悲しんでいた和泉式部のもとに、為尊親王の弟である敦道親王から手紙や和歌が届きます。

次第に二人は親密な関係となり、恋愛が進展していきます。日記には、和泉式部と敦道親王の間で交わされた多くの和歌が収められており、彼らの心情や恋愛の進展が詠まれています。

和泉式部は敦道親王との恋愛を通じて、彼の死後もその思い出を大切にしながら生きていく様子が描かれています。

この日記は、和泉式部の恋愛に仮託した日記風の歌物語とも言われ、平安時代の恋愛や和歌の文化を知る上で貴重な資料となっています。

また、和泉式部自身が「女」と三人称で記されていることから、彼女自身が書いたのか、別の作者がいるのかについても議論があります。

和泉式部の有名な和歌

和泉式部は百人一首の歌人であり、中古三十六歌仙そして女房三十六歌仙の一人でもあります。

和泉式部の和歌は、彼女の情熱的な恋愛や深い感情を巧みに表現しており、今でも多くの人々に感動を与えています。

世の中に 恋てふ色は なけれども 深く身にしむ 物ぞありける
(世の中に『恋』という色は無いけれど、布に染まる色のように、恋は深く身に沁みるものです)
この和歌は、恋の感情がどれほど深く心に影響を与えるかを表現しています。恋の色が見えないけれど、その影響は深く感じられるという意味です。

黒髪の 乱れも知らず うち臥せば まづかきやりし 人ぞ恋しき
(黒髪が乱れているのも気にせずに一人で横になっていると、この黒髪を撫でてくれたあの殿方のことが恋しくてたまらなくなる)
この和歌は、和泉式部が恋しい人を思い出し、その人との思い出に浸る様子を描いています。黒髪が乱れることを気にせずに横たわる姿が、恋の切なさを強調しています。

暗きより 暗き道にぞ 入りぬべき 遥かに照らせ 山の端の月
(私は暗い道からさらに暗い道へと入り込んでいます。どうか遥か遠くまで私を照らしてほしい、山の端にかかる月よ)
この和歌は、和泉式部が煩悩の闇から抜け出せない自分を嘆き、月に導きを求めたものです。彼女の内面の葛藤と救いを求める切実な思いが込められています)

和泉式部と百人一首

あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな
(私はもうすぐ死んでしまうでしょう。あの世への思い出になるように、せめてもう一度だけあなたにお会いしたいものです)

この和歌は、彼女の切ない恋心を表現しており、多くの人々の共感を呼び続けています。

和泉式部のゆかりの地5選

和泉式部は平安時代の歌人であり、その恋愛を綴った『和泉式部日記』でも知られています。彼女にゆかりのある場所は、日本各地に点在しています。ここでは、和泉式部と特に深い関わりのある五つの場所をご紹介します。

和泉式部のゆかりの地① 誠心院

京都市中京区にある寺院で、和泉式部が初代住職を務めたとされています。境内には和泉式部の供養塔や縁起絵巻があり、彼女の姿図や像も見ることができます。

>>和泉式部 誠心院の詳細はこちら[楽天トラベル]

和泉式部のゆかりの地② 和泉式部庵跡と化粧の井

和泉式部は石川町の生まれとの伝承があり、父の病を見舞うため帰郷する途中、騒乱のため道を通行できず、この地に留まったという。化粧の井は彼女が鏡代わりに使った井戸と伝えられる。

>>和泉式部庵跡と化粧の井の詳細はこちら[楽天トラベル]

和泉式部のゆかりの地③ 貴船神社

京都市左京区にある神社で、和泉式部が心変わりした夫との復縁を願って参拝したと伝えられています。境内には和泉式部の歌碑もあります。

ものおもえば沢の蛍もわが身より あくがれいづる魂かとぞみる
(あれこれと思い悩んでここまで来ますと、蛍が貴船川一面に飛んでいます。そのはかない光はまるで自分の魂が体からぬけ出て飛んでいるようでございます)

>>貴船神社の詳細はこちら[楽天トラベル]

和泉式部のゆかりの地④ 時宗 雲水山 東北院

京都市左京区にある寺院で、和泉式部に由来する白梅「軒端の梅(のきばのうめ)」が見られます。謡曲「東北」の舞台ともなった場所です。

>>東北院[公式サイト]はこちら

和泉式部のゆかりの地⑤ 和泉式部の墓

京都市北区にある和泉式部の墓所です。彼女の墓は島津製作所の北隣にあり、案内の石碑があります

>>和泉式部の墓はこちら[京都府木津川市]

これらの場所を訪れることで、和泉式部の生涯や彼女の詩作に対する理解が深まるでしょう。平安時代の文化や歴史に触れるために、ぜひ訪れてみてください。

和泉式部と紫式部と清少納言の関係

和泉式部と紫式部の関係

和泉式部と紫式部は、同じ平安時代に生きた女性歌人および作家です。

和泉式部は『和泉式部日記』や数多くの恋愛和歌で知られ、紫式部は『源氏物語』の作者として名を馳せています。

二人はある意味で同時代のライバルとも言える存在で、それぞれの作品は平安貴族社会において高く評価されました。

歴史的な資料によると、紫式部が和泉式部に対して厳しい評価を持っていたとの記録もあります。

しかし、お互いの作品はその後の文学史に多大な影響を与えており、和歌と物語という異なるジャンルで輝きを放っています。

大河ドラマ『光る君へ』では、紫式部を演じる吉高由里子さんが、和泉式部役の泉里香さんとの関係をどのように表現するのか、注目されています。

和泉式部と清少納言の関係

和泉式部と清少納言もまた、平安時代を代表する女性文学者ですが、その著作スタイルや内容は大きく異なります。

清少納言は『枕草子』という随筆を残しており、宮廷生活や自然、人物描写などを軽快な筆致で描いています。一方、和泉式部は和歌と恋愛を主題とする作品が多く、異なる文学的アプローチを持っていました。

二人の間には直接的な交流や対立の記録は少ないですが、それぞれが当時の宮廷文化に大きな影響を与えたことは間違いありません。

和泉式部『光る君へ』まとめ

NHK大河ドラマ『光る君へ』の和泉式部役を演じる泉里香さんについて、多くの視聴者がその演技力を称賛しています。彼女がどのように和泉式部を表現するのかが大きな見どころです。

和泉式部の生涯や『和泉式部日記』、そして『百人一首』の和歌を取り上げ、和泉式部について深掘りしてみました。

また、和泉式部と紫式部、清少納言との関係性や、彼女たちのゆかりの地を巡ることで、物語がより一層深まることでしょう。

現代の私たちも平安時代の魅力に触れることができ、和泉式部が生きた時代をより身近に感じることができるでしょう。